憲法24条を起草したベアテさんへ

NORIKO

2023年01月04日 18:43

新年おめでとうございます。
今年の9月3日(日)、合唱グループ「コールかるがも」の30周年記念コンサートが行われます。
場所は、代々木上原駅近くの、けやきホールで(古賀政男記念館)です。大西進先生のすばらしい曲の数々と、
伊藤千尋さんの、お話が聞けます。私作詞で、大西先生作曲の、「孫とピアノ曲・憲法」という曲も
合唱されます。私はこの頃足が痛くて、遠くに行けず、東京には行けませんが、お近くのお知り合いは、いらしていただけると
ありがたいです。この頃このブログへの入力もスムーズにいかず、今日のも変です。すみません。
 
以下の詩は、「詩人会議」2023.1月号にのりました。あたらしい詩です。

ウクライナが憲法に 
        芝 憲子

ベアテ・シロタ・ゴードンさん
天国でご両親にお会いになれたことでしょう
わたしは日本の沖縄で 毎日のように
あなたのお父さんのピアノを聞いています
ユーチューブから流れる九〇年近く前のピアノ
ストラヴィンスキーの「ペトリューシュカ」
ルービンシュタインが愕然としたという
レオ・シロタの超絶技巧のピアノ

画像は お父さんの横顔 
座っている木の椅子 壁紙 壁にさがった飾り物 
赤坂の家でしょうか 東京音楽学校でしょうか
それとも戦後渡ったアメリカでしょうか
敗戦直後餓死寸前だった軽井沢ではありませんね

お父さんはウクライナ系ユダヤ人 レオ・シロタ   
お母さんもウクライナ系ユダヤ人アウグスティーネ
ふたりはキエフから外国へ    
あなたは五才で日本にきて
客に「好きな音楽は?」と聞かれると
「ストラヴィンスキー」と答えたそうですね

日本にとって幸いなことに
あなたはお母さんに「ピアノの才能がないから」と
英語やフランス語の家庭教師をつけられた
おかげで数か国語に堪能になり      
二二才で日本国憲法の作成に情熱を注ぎましたね
特に二四条はあなたが起草して下さいました

レオ・シロタが超絶ピアノ技法をもったように
わたしたちは超絶憲法をもった
戦争放棄を ピアノの連音のように速く正確に 
敗戦直後の反省をくりかえし
楽譜に連隊音は入れず
レオ・シロタが弾いた国々(米)にも
響くように しみわたるように 輝かしく
米ロシア オーストリア ドイツ フランス ベルギー 中国 アメリカなど

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